CBDの誤解

CBDでキメる?

CBDには精神を高揚させる特性はありません。CBDにはTHCとは異なる作用機序があり、一般的には精神的な高揚感をもたらすことはありません。むしろ、CBDはリラックスやストレス軽減、不安緩和などの効果があるとされています。ただし、個人によってCBDの効果には個体差があります。同じ個人でもカンナビノイドトーンの状態によって感じ方が異なります。CBDの摂取によって心地よさやリラックス感を実感できたとしても、それでもCBDは高揚感を引き起こす効果はないとされています。つまり、人の心をCalm downさせ、精神を安定化させる特徴があるわけです。ネット上にはCBDを摂取することで陶酔感が味わえるとか、眠くなるといった誤った印象を与える表現がありますが、これは根本的に間違っています。CBDで”キメる””キマる”ことは決してありません。また、睡眠薬のように直接的に眠気を引き起こすことはありません。 

 

CBDは濃いほど効果を感じやすい?

CBDの効果に関しては、単純に「濃度が濃いほど効果がある」という理解は正しくありません。また、CBDの効果は、濃度だけでなく、個人の体質、使用方法、製品の品質など多くの要素に影響を受けます。一部の人々は、高濃度のCBD製品を使用することでより明確な効果を感じるかもしれません。しかし、個人の体質や感受性によっては、低濃度のCBDでも十分な効果を感じることがあります。さらに、CBDの効果は使用方法によっても異なります。CBDを経口摂取する方法(オイルやカプセル)や、皮膚に直接塗布する方法(バームやローション)など、異なる経路からの摂取によって効果の感じ方が変わることがあります。重要なのは、自分自身の体験やフィードバックに基づいて、自分にとって最適なCBD製品や摂取方法、投与量(スウィートスポット)を見つけることです。CBDの効果は個人差が大きく、他の薬物との間に相反作用もあるため、医師や専門家との相談がとても重要です。

 

CBDには常習性がある?

CBDには一般的には常習性がないと考えられています。研究によれば、CBDは中枢神経系において精神活性の作用をほとんど示さず、依存性や中毒性を引き起こすリスクが低いとされています。一方で、禁止成分であるTHC(テトラヒドロカンナビノール)という大麻の主要な活性成分には、中枢神経系に作用して精神的な高揚感をもたらす効果があり、依存性や中毒性のリスクが存在するとされています。しかし、海外においてTHC濃度が法的基準内であるCBD製品の場合でも、THCの量は非常に低く(一般的に0.3%以下)、通常は常習性のリスクはほとんどありません。ただし、個人の体質や特定の状況によっては、CBDに対する反応や影響が異なる場合があり、また、長期的な研究や臨床試験が限られているため、全ての個別の状況において常習性のリスクが完全に排除されるとは言えません。したがって、CBDの使用に関しては適切な投与量や使用方法を守り、医師や専門家の指導を仰ぐことが重要です。

Dr. Mana医師によれば、最近の2年間の臨床から得られた結果によると、CBDに常習性を示す傾向は見られなかったと報告されています。実際に、CBDには神経安定化および鎮静効果が知られており、そのような性質から常習化のリスクは低いと考えられ、むしろカフェインなどの方がはるかに常習性が高いとされています。CBDはカンナビノイドトーンのバランスが崩れた時に、CBDを外部から摂取することで恒常性のバランスを回復させる役割を担うため、適切な周期での適量摂取で十分であると言えます。

 

CBDの効果が実感できない?


 
CBDの効果には個人差があり、一部の人々はCBDを摂取しても効果を感じない場合があります。以下に、CBDが全く効果を示さない場合の考えられる要因をいくつか挙げます。

1.個体差: 
個人の体質や生体反応は異なるため、CBDが一部の人には効果を示さない場合があります。個体差は遺伝的な要素や代謝の違い、受容体の感受性などに関連している可能性があります。  

2.使用方法や投与量の問題:
CBDの効果は使用方法や投与量によっても異なることがあります。CBD製品や摂取方法が適切でない場合、効果を感じにくいかもしれません。適切な製品や投与量を見つけるためには、医師や専門家のアドバイスを受けることが重要です。 

3.他の医療状態や薬物との相互作用: 
CBDは特に経口摂取の場合、他の医療状態や薬物と相互作用する可能性があります。他の薬と併用して摂取する場合、その相互作用がCBDの効果を阻害する可能性があります。同様にCBDがその薬の本来の効果を打ち消してしまう、あるいは、逆に過剰に反応させてしまう恐れもあり、必ず医師に相談することが重要です。 

4.不適合製品や品質の問題: 
市場には品質の異なるCBD製品や、不適合製品も潜在的に存在する可能性があります。2022年9月に日本の大手通販サイトで購入可能であった電子タバコ用CBDオイル(9製品)を実際に購入し試験した企業の調査結果によれば、2製品からは禁止薬物であるΔ8-THCを検出し、うち一つは1%以上含有していた、5製品については表記されている成分の含有量と実際の含有量に10%以上の相違があり、2製品では表記のカンナビノイドが検出できなかった、正確な表記がされていた製品は9製品中1製品のみであった、との調査結果があります。試してみて効果を感じない場合は、低品質な製品を使用している可能性も考えられます。クリニックや、信頼できるメーカー、販売業者から購入することがとても重要です。

 

CBDには副作用がある?

CBDにも、その摂取の方法、量、濃度により副作用が生じる可能性が0ではありません。以下に摂取方法による副作用の可能性について言及します。

①経口摂取による副作用: 
口からCBDを摂取した場合、一般的には比較的安全であり、重篤な副作用はほとんど報告されていません。ただし、個人によっては以下のような副作用が一時的に現れることがあります。

1.口渇、イガイガ:CBDの摂取後、口の中が乾燥することがあります。
2.下痢や消化不良:一部の人は、高用量のCBDを摂取すると軽度の胃腸の不快感や下痢を経験することがあります。
3.疲労感:CBDはリラクゼーション効果を持つため、一部の人は摂取後に眠気や疲労感を感じることがあります。

②呼吸器系でのCBD摂取による副作用
CBDを蒸気として吸引することは、通常、ベイプとCBDリキッドを使用して行われます。この方法では、以下のような一時的な副作用が現れることがあります。

1.喉のイライラや咳:蒸気を吸引することによって、一部の人は喉のイライラや咳を経験することがあります。
2.口の渇き:蒸気の摂取により、口の中が乾燥することがあります。

③経皮吸収によるCBD摂取による副作用
経皮吸収は、CBDをバーム、ローション、オイルなどの形で皮膚に塗布する方法です。この方法では、一般的には副作用はほとんど報告されていません。ただし、稀に以下のような副作用が現れることがあります。

1.皮膚刺激:一部の人は、CBD製品を使用した後に軽度の皮膚刺激やかゆみを経験することがあります。
2.アレルギー反応:稀に、CBD製品に含まれる他の成分、テルペンなどに対するアレルギー反応が現れることがあります。

 

CBDの副作用は個人によって異なる場合があり、使用するCBD製品や摂取方法によっても変化することがありますが、適正な濃度で適量の摂取であればCBDの副作用は心配する必要はありません。しかし、これはCBDが副作用をもたらさないということであって、使用している製品に有害な重金属や禁止成分であるTHCが含まれていた場合、或いは、長期にわたる過剰な摂取により肝臓や肺にダメージが発生することは別の問題です。最近の報告では、電子タバコの使用によって電子タバコ関連肺病(EVALI)と呼ばれる肺の急性炎症が引き起こされることがあるとされています。これには、呼吸困難、胸痛、咳、発熱などの症状が含まれます。この病態の主な原因はまだ明確にされていませんが、特に違法成分を含む大麻草リキッドや有害な合成カンナビノイドのリキッドを使用した場合に報告が多くなっているとのことです。電子タバコの使用は肺に対する潜在的なリスクを伴うことがあり、安全性が確立されていない添加物や不適切な使用方法、不正規な製品の使用は絶対に避けるべきです。私たちが経皮吸収を推奨する理由は、経皮吸収が体に最も負担が少ない摂取方法であるからです。

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